寒くなると空気が乾燥する為、風邪や流感に掛かりやすくなりますよね。
手洗いやうがい等の予防を行っても、すぐにうつってしまい、冬の間中ずっと体調が悪いなんていう人も中にはいるようです。もしかしたらそれは、口呼吸をしている事が原因かもしれません。
人間が生きていく為には酸素を体内に取り入れ、代謝によって生じた二酸化炭素と交換する事が必要です。その方法には、鼻呼吸と口呼吸があり、口呼吸の方が多くの空気を取り込める為、多くの人が口呼吸をしています。
実はこの口呼吸が様々な不調を招く原因になっているのです。
『気をつけていてもすぐに風邪やインフルエンザになってしまう』
『いつも唇が乾燥している』
『最近口臭が気になる』
こんな人は要注意!
呼吸方法を見直し免疫力をUPして、寒い季節も健康的にすごしましょう!
実は怖い口呼吸
本来人間は鼻呼吸する生き物なので、赤ちゃんの時には鼻呼吸を行っています。成長するにつれ、口呼吸を覚え、鼻づまり等が酷くなると口呼吸を行うようになります。
鼻呼吸に比べ、口呼吸の方が沢山の空気が取り込める為、そのまま口呼吸をしてしまう事が多いようです。
空気を沢山取り込める口呼吸の方が楽で合理的に感じますが、口呼吸を行っていると様々な不調を招きます。
感染症に掛かるリスクが高くなる
空気をろ過してくれる鼻呼吸に対して口呼吸の場合、汚れた空気が喉の粘膜を直撃してしまいます。体内に取り込まれた病原菌は白血球に入り込み、全身に運ばれる為、感染症に掛かりやすくなります。
相貌に影響を及ぼす
口呼吸する為に常に口を開けていると、口の周りの筋肉(口輪筋)が衰え、咀嚼する力も弱くなります。ほうれい線や輪郭のたるみ、口呼吸を繰り返す度前歯に舌が当たる為、噛み合わせも悪くなります。
子供の頃から口呼吸を続けていると、太っていないのに顎がない・二重顎・輪郭がぼやける・口元が出ている等口呼吸特有のアデノイド顔貌になりやすくなります。
大人になってアデノイド顔貌を治すには、歯列矯正や美容整形をする必要があります。気が付いたら、早めに口呼吸から鼻呼吸に軌道修正するようにしましょう
虫歯や歯周病、口臭の原因になる
口呼吸で口を開くと、口腔内が乾燥してしまいます。唾液の分泌が減り自浄作用が低下する為、歯周病や虫歯になりやすくなり、口臭の原因にもなります。
口呼吸と舌位置の関係
舌は筋肉で出来ています。老化や咀嚼回数の減少等様々な原因により、この筋肉が低下すると、舌の位置が下がる低位舌になります。
低位舌になると気道が狭くなる為、口呼吸になりやすく、口が開いてしまいます。重力の影響で顎が下がり、成長過程なら顔が長くなってしまいます。
正しい舌の位置
・舌の先が前歯の裏についている
・舌の広い部分が上顎の口蓋についている
低位舌の場合
・舌の先が下の前歯の裏についている
・舌の側面に歯型の跡がみられ、びらびらしている
低位舌になってしまうと口が開きやすくなり、口腔乾燥症(ドライマウス)になり、感染症等に掛かりやすくなります。
免疫力UPの仕組みは?
鼻には取り込んだ空気を綺麗にする機能が備わっており、鼻毛が外界から入ってきた空気に含まれている、細菌やウイルス、埃等を除去してくれます。
天然の空気清浄機機能に加え、鼻の粘膜には細菌やウイルスに対する抵抗があり、口から入るよりも風邪やインフルエンザ等の感染症に掛かりにくくなるのです。また鼻を通る事で、空気が温められ湿度を帯びる為、乾燥を好むウイルスの活動を抑えられます。
反対に口呼吸は、冷たい空気がそのまま肺に入り、免疫力を低下させ肺に負担がかかります。免疫力をUPするには、口呼吸ではなく鼻呼吸をする事が大切なのです。
鼻呼吸の正しい方法は?
口呼吸の方が呼吸が楽なので、口呼吸から鼻呼吸に切り替えるのはなかなか難しい物です。口呼吸をしていると気付いたら、口を閉じて鼻で呼吸する事を習慣づけましょう。
どうしても口が開いてしまう場合は、まずは口の周りの筋肉を鍛える必要があります。
キシリトールガムを噛む
鼻呼吸を行いながしっかりと口を閉じ、ガムを噛む事で筋肉が鍛えられます。キシリトールのガムは虫歯菌の餌にならず、唾液の分泌を促してくれます。
※キシリトールは一度に大量に摂取するとお腹がゆるくなる事があるので注意しましょう。
姿勢を見直す
現代はスマートフォンの普及により、ストレートネックになりやすく、その影響で猫背になると、首が前に出て呼吸が浅くなり口呼吸になりやすくなります。自身の姿勢を見直し、正しい姿勢を保つように心がけましょう。
あいうべ体操を行う
『あいうべ体操』を行って口の周りの筋肉を鍛えましょう。
①『あー』と大きく口を開く
②『いー』と口を横に大きく広げる
③『うー』と口を前に強く突き出す
④『べー』と舌を突き出し下に伸ばす
この①~④を一日30回程行いましょう。
鼻呼吸を助けるおすすめグッズ
鼻呼吸を助けるアイテムをご紹介します。
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眠っている時に口が開く事が気になるなら、ナイトミン 鼻呼吸テープがおすすめです。唇にシリコン製のテープを貼る事で鼻呼吸を促してくれます。使い始めは違和感があるようですが、使い続けると慣れるようです。
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就寝時、このブレストレーナーを上の歯と舌の歯で挟む事で鼻呼吸を促してくれます。合わせて鼻呼吸テープを使用するとより効果的です。
免疫力をUPする鼻呼吸についてご紹介しましたが、いかがでしたか?
本来人間は鼻呼吸する生き物ですが、様々な原因で口呼吸になると、免疫が低下して感染症に掛かりやすくなってしまいます。口呼吸になっていると気付いたら、出来るだけ鼻で呼吸するように意識する事が大切。
上記の方法で口の周りの筋肉が鍛えられると、フェイスラインが引き締まり小顔効果も得られます。今年の冬は鼻呼吸で免疫力をUPして、綺麗と元気を手に入れてくださいね。