事前対策が効果的?!女性の悩みである更年期を楽しく快適に過ごす方法とは?

女性なら、『更年期』という言葉を一度は聞いた事があるかと思います。

『更年期だから辛い』
『更年期は人によって違う』

こんな事が言われていますが、実際にはどんな症状をさすのかよくわからないですよね。そこでこれから更年期を迎えるあなたにに、更年期の辛い症状を改善し快適にする為の対策をご紹介します。

更年期とは?

女性は思春期を迎えると、女性ホルモンの影響を受け、個人差はありますが約1ヶ月をサイクルに排卵から月経を繰り返します。そして、ある程度の年齢になるとホルモンの分泌が減り始め、月経周期が不規則になり、閉経を迎えます。

閉経は50前後で迎える事が多く、閉経の前後10年を更年期と呼びます。更年期には、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が減少します。

『女性ホルモンは女性のお守り』なんて言われる程、女性ホルモンは大切なもの。妊娠出産の機能や身体を作るという役割に加え、自立神経の働きを安定させます。加えて、血管、骨関節等を健康に保ち、コラーゲンの生産を促し、美肌を作る働きもする為美容にも不可欠なのです。

その他にも、血管をしなやかに保つ働きがあり、女性の高脂血症・動脈硬化・高血圧のリスクが低いのもこの為です。したがって、女性ホルモンが減少すると様々な不調が現れるようになります。

更年期の代表的な症状

更年期の症状は多岐にわたる為、ただの不調だと思っていたら更年期だった事があります。下記の症状が3つ以上該当する場合は更年期を疑いましょう。また、更年期に隠れて大きな疾患がある場合もありますので、定期的に検診を受ける事も大切です。

・頭痛やめまい
・イライラ、うつ
・不眠、不安
・ホットフラッシュ
・寝汗や発汗、むくみ
・倦怠感、動悸、息切れ
・ドライアイ、ドライマウス
・肩こり、関節痛、しびれ

男性に更年期はない?

更年期は女性だけの物というイメージが強いですが、実は男性にも存在する事が解っています。加齢男性性腺機能低下症候群と呼ばれ、テストステロンの減少により、様々な不調が現れます。ただし、女性と違って発症は環境による影響が大きく、30~70代とばらつきがあります。

・性欲の低下
・集中力や判断力、記憶力の低下
・眠りが浅い、不眠
・関節痛、頭痛、発汗
・イライラ、不安感、短気になる

これらの症状がある場合は、男性も更年期を疑いましょう。

更年期障害とは?

更年期の症状は人により様々ですが、生活に支障をきたす程重度のものを『更年期障害』と呼びます。女性ホルモンの減少という身体的ストレスに加え、家庭や社会環境による心理ストレス、個人の性格と更年期障害が重なり症状が複雑になるようです。

更年期障害は一種のストレス性疾患とも言われていますので、症状が重度の場合は我慢せず、医師に相談するようにしましょう。

更年期におすすめの対策

更年期の予兆で一番分かりやすいのは、月経の変化です。月経周期が乱れてきた、月経量に増減がみられる、期間が短くなったら女性ホルモンが減少し始めたサインです。女性ホルモンの減少を感じたら、セルフケアを行いましょう。

栄養バランスの取れた食事を心掛ける

更年期には、『〇〇を食べれば大丈夫』といった偏ったものよりも、バランスの良い食事が大切です。主食・副菜・主菜を3:2:1で取るように心掛けましょう。

イソフラボンを摂取する

女性ホルモンに似た働きをするイソフラボンが含まれる大豆は、PMSだけでなく更年期にも効果があると言われていますのでおすすめです。

適度な運動を生活に取り入れる

ジョギングやウォーキング等の運動は、更年期の症状や抑うつを改善すると言われています。リズム運動はセロトニンの分泌を促してくれるので、イライラしている時程、運動をするようにしましょう。

質の良い睡眠を取るように心掛ける

更年期に入ると肩こりや関節の痛み等から、眠りにくくなります。睡眠不足が続くと自律神経が乱れ、ストレスも溜まりやすくなるので、出来るだけ良い睡眠を取るように心がけましょう。しっかり湯船につかる、寝る前に10分程度のストレッチをする事で深い眠りが得られやすくなります。

サードプレイスを持つ

更年期の症状を悪化させるのは家庭や会社による環境ストレスと言われています。家庭と会社以外に、第三の場所(サードプレイス)を持つようにしましょう。

アロマテラピーを取り入れる

手軽に更年期の症状を緩和させたい人におすすめなのが、香りによる対策です。アロマテラピーを行う事によって、ストレスを減らす事が出来ます。

更年期に効果的なアロマテラピー

アロマテラピーで使用するアロマオイル(精油)には、エストロゲン様作用を持つオイルがあります。エストロゲン様とはエストロゲンに似ている為、体内のエストロゲン受容体がエストロゲンと間違えて信号を出してしまう物質です。

エストロゲン様・女性ホルモン様作用のあるアロマオイルを使用する事によって、更年期の症状が緩和出来ると言われています。

更年期に効果的なアロマオイル(精油)

ローズゼラニウム

ホルモンバランスや自律神経を整え、更年期やPMSによるイライラを抑えてくれます。

クラリセージ

鎮静効果とエストロゲン様作用があり、更年期やPMSに効果的です。
※妊娠中、子宮筋腫、乳腺炎の場合や、飲酒時、運転前には使用しないようにしましょう。

フェンネルスイート

エストロゲン様作用があり、更年期やPMSに効果的です。鎮静効果がないので、昼間のルームフラグレンスとしておすすめ。
※妊娠中、子宮筋腫、乳腺炎の場合は使用しないようにしましょう。

おすすめのブレンド

昼間

フェンネルスイート+ローズマリーシオネール+レモン

甘いフェンネルとレモンの香りでイライラを抑え、リフレッシュ出来るので集中力ややる気がUPします。

夜間

ローズゼラニウム+ラベンダー+オレンジスイート

安眠効果のあるラベンダーと抗不安効果のあるオレンジでゆったりとした気分になれます。
※ローズゼラニウムは香りが強いので控えめに。

女性の悩み、更年期の辛い症状を改善し、快適にする為の対策についてご紹介しましたが、いかがでしたか?

更年期の辛い症状にも必ず終わりがきます。『出来ない』のはあなたの所為ではありませんので、あまりくよくよせず、自分自身を責めないようにしましょう。

更年期の症状を悪化させない為には、食事バランスを整え、運動をして適度にストレス発散する事が大切です。更年期は女性だけでなく、男性にも訪れるもの、症状が酷く日常生活に支障をきたしているなら、我慢せず医師に相談するようにして下さい。女性なら産婦人科、男性の場合は症状により、泌尿器科や精神科の受診が良いようです。

『もしかして更年期?』と思ったら、上記を参考にして明るく楽しく更年期を乗り切って下さいね。

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