梅雨時期の予防が大切!?効果的なカビ対策とは?

梅雨時期に入ると雨が降り、ジメジメした日が続きますよね。このジメジメは不快指数が高いだけでなく、カビを大量に発生させる原因になる事を知っていますか?

高い湿度と気温、そこに汚れが加わると、カビが発生する条件が整ってしまいます。カビの胞子は、気管支喘息等のアレルギーや人間に感染して重篤な症状を引き起こす事もあるので出来るだけ発生を抑えたいものです。

梅雨時期は湿気がある為埃が取れやすく、一年の内で一番掃除に適した季節。この時期にしっかりと掃除すれば、これから最盛期を迎えるダニの発生も押さえる事が出来ます。

その上、身体を動かす事で、モヤモヤとした不調と気分もリフレッシュ出来て一石二鳥。梅雨特有の不調と嫌なカビをダブルで撃退してしまいましょう!

カビとは?

カビは菌糸で形成された菌類の事で、地球上の生物の約40%を占めると言われています。胞子によって増殖し、梅雨や台風等、湿気が多い時期に発生しやすく、発生した物体の劣化や腐敗を引き起こします。

一般的に家庭でよく見かけられるカビは、黒カビ・赤カビ・青カビで、独特の臭気がある為、カビ臭い原因や食中毒、アレルギー等の原因になります。

※カビの中には、発酵食品や、ペニシリン等の薬品を作るのに役立つ物もある為、全てのカビが有害ではありません。

黒カビ

結露の多い場所に発生しやすいカビで、正式名称は『クラドスポリウム』と呼ばれています。色は黒く、お風呂場や洗面所、窓のサッシ等によく見られます。

赤カビ

水回りに多く現れる、赤いぬるぬるした物が赤カビです。正式名称は『ロドトルラ』と呼ばれる酵母菌で、高温多湿を好む為、お風呂場や洗面台、キッチン等に多く発生します。

青カビ

アオカビは、アオカビ属(ペニシリウム属)に属するカビの総称です。黒カビと同じぐらい存在しており、胞子の大きさは黒カビよりも小さい為、長く空気中を漂っています。屋内の壁や押し入れ、畳等に発生しやすく、食品にも発生します。

青カビは有害なだけでなく、ブルーチーズの生成に使われたり、抗生物質のペニシリンが発見された事でも有名です。

カビの原因は?

カビは高温多湿を好む為、湿度70%以上・気温25度以上・栄養源(埃や人体から落ちたフケや垢等)が揃うと増えやすくなります。カビの胞子は空気中を漂っており、梅雨前には増える為、小まめに掃除をする事でカビの発生を抑える事が出来ます。

健康への影響は?

カビは、食物や衣類、浴槽等の生活空間のみならず、白癬菌のように人間に寄生する物まであります。免疫が弱っている場合、人体に寄生して日和見感染のアスペルギルス症等の原因や、長期間カビの胞子を吸い込む事でアレルギーを起こし、過敏性肺炎を発症する事もあるので注意しましょう。

気を付ける場所

ドライフラワー
エアコンの吹き出し口
加湿器
生花を活けた花瓶の水等

カビを発生させないポイントは?

湿度・気温・栄養源の3つのうちどれか一つでも減らす事が出来れば、カビは発生しにくくなります。

こまめに掃除する

カビは埃や人体から落ちたフケや皮膚を栄養源としている為、こまめに掃除をするようにしましょう。日当たり、風通しの良くない部屋は扇風機等を使い、空気の流れを作りましょう。

雨の日は窓を開けない

風通しを良くする事は大切ですが、雨の日に窓を開けると外の湿気が家の中に入り込んでしまいます。外の湿度が高い時は、窓を開けず、エアコンや除湿器等を使うようにしましょう。

入浴後のバスルームは閉める

入浴後のバスルームは蒸気が充満している為、ドアを解放すると湿気が家の中に広がってしまいます。入浴後しばらくしてから扉を開け、乾燥させるようにしましょう。

部屋干しはしない

梅雨時期にやってしまいがちな部屋干しですが、実は一回の洗濯物で約3リットルもの水分が蒸発しており、カビやダニが発生しやすくなります。部屋干しをしている部屋はしない部屋に比べ、ダニの発生が2倍以上になる為、出来るだけ部屋干しを避けるのがおすすめです。

どうしても部屋干しする場合は、部屋の換気や風通しに気を付け、エアコンのドライ機能等を上手に利用するようにしましょう。

梅雨時期の湿気対策は?

普段使わない部屋、シンクの下、押し入れ、下駄箱等は湿気が溜まりやすいので要注意!狭い場所には除湿剤等を使い、広い部屋には扇風機やエアコンの除湿機能を使うようにしましょう。

新聞紙

新聞紙等の紙類は湿気を吸収する性質があります。くしゃくしゃにしてから広げると、面積が広がり吸収率がUPします。

重曹

お掃除等にも使える重曹ですが、実は湿気や臭いを吸収してくれる優れものです。重曹を容器に入れて置いておくだけでOK。使った後の重曹はお掃除用として活用出来て便利です。

除湿剤

押し入れやシンクの下等に置いておくと湿気を吸収してくれます。収納は詰め込み過ぎず、下の方に置くのがポイント。3ヶ月〜半年に一回の交換が必要です。

生えてしまったカビは?

生えてしまったカビに有効なのが、消毒用エタノールです。エタノールはアルコールの一種で、タンパク質を凝固させる働きがあり、消毒や減菌に使用されています。カビタンパク質も分解してくれる為、カビの除去には効果絶大!

エタノール濃度が高い方が効果があるように感じますが、無水エタノールには殺菌効果はありませんので注意が必要です。カビ取り対策用の溶剤は吸い込む事で体調不良を招く事があります。使用の際はマスクと手袋を使用するようにしましょう。

梅雨時期のカビ対策についてご紹介しましたが、いかがでしたか?

梅雨時期はカビが発生する条件が揃いやすくなっています。カビの胞子は気管支喘息等のアレルギーを引き起こす事がある為、出来るだけ発生を抑えたいものですよね。ですが、一度発生してしまうと掃除をしてなかなか根絶出来ず、すぐに復活してしまうので悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

実は、高温・多湿・栄養源のうちのどれか1つを除く事が出来れば、カビの発生を抑制する事が出来ます。小まめな掃除やポイントを抑えた湿気対策が効果的!

梅雨独特の体調やモヤモヤも、部屋のお掃除をすれば気分すっきり出来て一石二鳥です。雨でやる気が起きないと思った時こそ、上記の方法を試してこれから最盛期を迎えるカビやダニを撃退して下さいね。

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