ストレスが原因で風邪を引く?!免疫を高めるには?効果的な感染症予防とは?

秋に入り、本格的に寒くなってくると気を付けたいのが、風邪やインフルエンザ等の感染症ですよね。インフルエンザの流行は11月下旬から翌年の3月頃まで続き、予防接種を受けていてもかかってしまう事がある為、感染予防が大切です。

特に秋冬は空気が乾燥する『低温乾燥』になるので、鼻や喉の粘膜が乾燥して免疫力が低下します。免疫力が下がってしまうと、風邪やインフルエンザにかかりやすくなってしまいます。

『毎年インフルエンザにかかる』
『風邪を引きやすい』

それは免疫力が下がっている事が原因かもしれません。

『今年こそインフルエンザにかかりたくない!』
『子供から風邪やインフルエンザを貰いやすい』
『どうしても仕事を休めない』

こんなあなたに、免疫力を高める方法と感染症予防についてご紹介します。

免疫とは?

免疫とは、人間の身体に備わった自己防衛システムの事で、体内で発生するガン細胞や外から侵入してくる細菌やウイルス等を撃退してくれます。この免疫力が下がると、風邪やインフルエンザ等の感染症にかかりやすくなり、肌荒れ、アレルギー症状の原因になったり、疲れやすくなったりします。

免疫には、『自然免疫』と『獲得免疫』があり、自然免疫は24時間身体の中をパトロールし、細菌やウイルス等の外敵が侵入すると駆けつけて退治します。獲得免疫は、自然免疫の警備をすり抜け増殖した細菌やウイルス、ガン細胞等と戦ってくれる免疫です。戦った事を記憶し学び、敵に合わせて攻撃する事が出来る為、この仕組みを利用してワクチンが生まれました。

自然免疫が敵を退治しきれなかった場合、敵の情報を獲得免疫に知らせ活性化させるという働きがあります。獲得免疫は高い防衛力がありますが、発動に時間が掛かる為、自然免疫の働きを高める事が大切です。

・自然免疫:マクロファージ・顆粒球・NK細胞
・獲得免疫:T細胞やB細胞といったリンパ球

免疫が低下する原因

加齢や過剰なストレス、生活習慣の乱れ等が原因で、知らないうちに免疫が低下している事がありますので、注意が必要です。

加齢

齢を取るとT細胞やB細胞、リンパ球等の免疫細胞が少なくなる事に加え、その機能も低下する為免疫力が低下します。

妊娠

妊娠中は、ホルモンバランスの乱れやつわり等からくる栄養不足、睡眠不足等に陥りやすいのに加え、胎児を排除しないようNK細胞等の働きが低下しています。また、乳児は免疫を獲得する為に、感染症にかかりやすくなっているので注意が必要です。

激しい運動

適度な運動は免疫力をUPしますが、激しい運動は逆に免疫力を低下させます。運動強度に比例して免疫が下がる為、激しい運動をした後は風邪を引きやすくなるので注意しましょう。

ストレス

強いストレスを感じると自律神経が乱れ、免疫力が低下します。女性は月経前症候群(PMS)のストレスや、生理後に免疫力が下がるので注意しましょう。

冷え

冷えは慢性のストレスで、身体が冷えて血管が収縮する事によって血行が悪くなる為、免疫力が低下します。女性は男性に比べ筋肉量が少なく冷えやすいので注意が必要です。

免疫の高め方は?

免疫を高めるには、規則正しい生活とバランスの取れた食生活を心がけ、適度にストレスを発散する事が大切です。

腸内環境を良くする

免疫細胞の60%が腸にあると言われており、腸内環境を整えて善玉菌を増やす事で免疫力をUPする事が出来ます。逆に暴飲暴食、高コレステロール、ストレス等で腸内に悪玉菌が増えると免疫が低下します。善玉菌を増やすには、食物繊維、発酵食品等を意識的に摂るようにしましょう。

身体を冷やさない

身体が冷えて血流が悪くなると、肩こりや腰痛、むくみ等様々な不調を招きます。自律神経が乱れる事で免疫力が低下する為、温活等を取り入れて身体を温めるようにしましょう。

ストレスをためない

免疫が正常に働くには自律神経のバランスが大切です。自律神経には交感神経と副交感神経があり、交感神経が活動力を高めるのに対し、副交感神経は身体を回復させ免疫機能を正常に保ちます。ストレスで、自律神経が乱れると免疫機能が正常に働きません。ストレスは適度に発散するようにしましょう。

バランスの良い食生活を心がける

保存料や添加物を使用した食品、1品だけ摂取し続けるような偏ったダイエットは十分な栄養が摂れない為免疫力が低下してしまいます。発酵食品、活性酸素を取り除く抗酸化食品、免疫細胞を作るタンパク質をしっかり摂るようにしましょう。

タンパク質:鶏肉・卵・大豆製品等
発酵食品:ヨーグルト・チーズ・納豆・味噌等
野菜:にんにく・ばなな・かぼちゃ等

効果的な感染症予防法は?

風邪やインフルエンザ等の感染症にかからない為には予防が大切です。人ごみを避け、手洗い・うがい・マスクをする等の基本的な予防をしっかり行うようにしましょう。体内にウイルスが侵入しても免疫力が高いと発症しにくくなりますので、基本的な予防に合わせて免疫力をUPする食品等を意識的に摂取すると効果的です。

インフルエンザのワクチンは接種2週間後から効果が表れ始めるので、流行前の早めの接種がおすすめです。また、効果の期間は3~5カ月程なので、インフルエンザの流行具合によってはもう一度受ける必要があります。

風邪やインフルエンザにかかってしまったら、速やかに病院にかかり、拡散を防ぎましょう。自己判断でロキソニン等を服用すると、重篤な症状を招く事がありますので注意が必要です。

免疫力を高める方法と感染症予防についてご紹介しましたが、いかがでしたか?

気温が下がり空気が乾燥し始めると、途端に風邪等の感染症が流行りはじめます。軽い風邪ならまだいいですが、インフルエンザ等は予防接種を受けていても感染してしまう事があり、かかってしまうと完治には1週間以上かかってしまいます。出来れば風邪やインフルエンザとは無縁でいたいものですよね。

『風邪を引きやすい』『毎年インフルエンザに掛かってしまう』人におすすめしたいのが、人間が本来持っている免疫力を高める事。免疫力がUPすれば、体内にウイルスが侵入しても発症しにくくなります。

最近、『風邪を引きやすい』思ったら上記の方法を試して、免疫力をUPして感染症をしっかり予防して下さいね。

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